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ぢーこ様、ものすごくお気遣いいただきながらの書き込み、ありがとうございます。 この作品への思いが伝わってきます。
まず、わたしの勤めておりました梅田日活劇場では『連続暴姦』は上映しなかったです。 以前も書いたような気がするんですが、わたしが勤めだした頃は同じビルの中に成人映画の劇場が4つありまして、2階の梅田日活と3階の梅田ローズをうちの会社が経営してました。あと地下1階にオークラ地下劇場、地下2階に東梅田シネマがあり、それぞれ別の会社が経営されていました。で、梅田日活が日活とエクセスの契約館、オークラ地下が大蔵映画の契約館、シネマが新東宝の契約館で、契約している会社以外の映画は上映できないというお互いの取り決めの中、それぞれが営業をしていました。 そんな中、最初にオークラ地下が閉館となり、大蔵映画の上映はうちで引き継ぐことになり、ここで初めて各館のブッキング制が崩れたことになるのですが、シネマは健在でしたので、うちでは新東宝の作品は相変わらず上映できませんでした。 そして後に東梅田シネマも閉館となり、新東宝作品もうちで上映できるようにはなったんですが、うちとしてはロマンポルノ週間1週、エクセス週間2週、大蔵週間1週というローテで月間の番組を組んでいたものですから、新東宝の作品を入れる余裕がまったくなかったんですね。なので結局最後まで新東宝のレギュラー上映はありませんでした。 ただほんとにまれに、特別な特集上映をやったとき、周防監督特集のときには『変態家族 兄貴の嫁さん』、林由美香追悼特集のときには『痴漢電車 いやらしい行為』などを新東宝社に頼んで上映させてもらったことはあるんですが、普段お付き合いのない劇場ということで結構高額の映画料を請求されたことを覚えています(笑)。 ということで『連続暴姦』へのお客様の反応については残念ながら分からずです。ご期待に沿えなくて…。
わたし自身はこの『連続暴姦』の評価が定まって、名画扱いされるようになってから見ました。特に映写専用テープがトリックのひとつに使われていたというのには驚きましたが、これってわたし自身の経歴だからこその驚きで、一般の方にとってはどれほどのもんなんだろうと不思議に感じたことを覚えています。大杉漣さんのピンク時代の代表作にあげる方も多いですね。
とりあえずぢーこ様からのわたしへのお尋ねに対して記してみました。作品そのものへの思いはまた次の機会にでも。 ぢーこ様、こういう書き込みもありがたいです。ま、でも、一応ロマンポルノ掲示板ということですから、わたしから少しだけでも触れておきます(笑)。 滝田監督、高木功脚本では、『連続暴姦』も新東宝での一連の「痴漢電車」ものも好きですが、わたしは日活でのナンセンスコメディの快作『桃色身体検査』、ファンタジーコメディーの傑作『タイムアバンチュール 絶頂5秒前』の方が好きかも、です。
ありがとうございました。 |
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